メカニカル部品
- オートテンショナーとはベルトまたはチェーンなどに一定の張力を常時加え、張りを自動的に調整する機械要素部品である。
- カムフォロア、ローラフォロアとは移動部品の転がり案内に用いられ、二重円筒形状の内輪と外輪の相対運動を実現する機械要素部品である。タグ:
- ガイドローラとは移動部品の案内に用いられ、転がり摩擦による小さい力で移動動作を得る機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 加わる負荷荷重算出法 寿命 構造・用途・使用事例 構造 図1にガイドローラの外観を示しており、次の構造となっている。 図1.ガイドローラ外観タグ:
- ロッドエンドベアリングとは2部品の固定などに用いられ、両部品の相対的な変位をその球面滑り構造によって許容する機能を果たす機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 構造・用途・使用事例 構造 図1にロッドエンドベアリングの外観写真と図面を示しており、次の構造となる。 図1.ロッドエンドベアリングの構造タグ:
- 無給油ブッシュに加わる負荷荷重の事例の計算(その1) 無給油ブッシュに加わる負荷荷重の事例の計算(その2) 無給油ブッシュに加わる負荷荷重計算事例(その1) 図1に示すすべり軸受で支えられた回転軸受に加わる負荷荷重を次の手順で算出する。 図1.回転体の構造図
- 負荷となる支持荷重の算出は許容面圧の考え方で行う。これは無給油ブッシュが軸受面で支持することができる面圧(負荷される最大荷重を投影面積 内径×全長で割った値)が最大許容面圧を超えない範囲で使用することである。計算例として、図1に示すように内径φ50mm長さ50mmの軸受に25,000Nの軸受荷重が加わった場合、その面圧は以下となる。 図1.無給油ブッシュの面圧 10N/mm2(=25,000/(50 × 50))
- 無給油ブッシュはすべり動作によって回転と直線の2軸の動きを行う機械要素であり、この動作を転がり軸受で得る機械要素はロータリーボールスプラインと呼ばれる。図1に両機械要素の軸方向の断面図を示す。 図1.無給油ブッシュとロータリーボールスプライン
- 無給油ブッシュを使用する構造は図1のようにシンプルである。 図1.無給油ブッシュを使用する構造 この機械構造を採用する際、ユーザーが決めなければならない項目は表1に示す。 表1.ユーザー決定項目と内容
- コンベヤローラのグラビティタイプとは、部品の搬送に用いられ、転がる斜面に並べたローラにより対象物を移動させる機械要素部品である。タグ:
- インデックスプランジャとは移動台などの可動部品の位置決めに用いられ、ピンの位置決めの割り出し用の穴またはV溝にはめあう機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 部品の位置決め法 構造・用途・使用事例 構造 インデックスプランジャは、ノブの押し引きによって、その方向にピンが移動動作を行う。その外観と構造を図1に示す。 図1.インデックスプランジャ外観と構造タグ:
- Vベルトとは、回転動力の伝達に用いられ、2本の回転軸にそれぞれVベルトプーリーを取り付けて、両軸をVベルトでつなぎ、その際発生する張力にVベルトアイドラーが必要回転運動を軸間で伝える機械要素部品である。
- 長期間使用した無給油ブッシュを使用している摺動部で、期待する性能が得られなくなった時、原因は無給油ブッシュの寿命と考えて良い。事例として無給油ブッシュの摩耗による寸法変化が発生し、軸受け隙間が設計値よりも大きくなり、軸受部でガタが生じるトラブルに至った事例がある。摩耗を防ぐことはできないため、ユーザーは推定摩耗量を加味した上で使用する装置または機構の寿命目安を立てることをお勧めする。推定摩耗量の計算式は次の通りである。 推定摩耗量(mm)W = K*1 × P × V × T
- 無給油ブッシュを選定する際、仕様値である荷重と速度を満足させなければならない。また、仕様実現に伴って生じる組立性も合わせて実現可能なることを確認しておかなければならない。ユーザーが事前に決める項目と内容、検討の手順を表1に示す。 表1.金属 種類別特徴