「エジェクタプレート戻り確認スイッチ」は、エジェクタプレートが元の位置に完全に復帰していることを確認するための装置です。
最近の射出成形機は、全電動式が主流になり、ハイサイクルで成形が可能になりました。その反面、金型が異常なく作動をしてくれないと、金型が破損してしまう可能性が高くなったとも言えるでしょう。
射出成形金型は、連続して成形加工を続けていますと「やに」やガス成分が金型の摺動部分に凝着し、作動不良やかじりを発生することがあり得ます。
無人成形加工を行っている場合や夜間などは、そのような状態に金型が陥った場合、金型を無理に閉じてしまったために金型を破損してしまうことになります。
そこで、エジェクタプレート戻り確認スイッチを使用すれば、このような金型の異常を電気的に検出し、金型の破損を未然に防止することができます。
従来構造は、スイッチ取付用アングルが必要な構造でしたが、新商品は可動側取付板にユニットを埋め込むだけのコンパクトな構造になっています。
金型の外周からスイッチや取付本体が飛び出していませんから、金型の移動時やメンテナンスの際にぶつけて破損することがありません。
また、本体は、アルミ製で表面には防食のために黒アルマイト処理が施されています。
また、接続ケーブルはワンタッチプッシュプル式ですから、金型の交換時間が大幅に短縮できます。
海外で使用する金型や金額の高い高級金型には、このようなスイッチを取り付けて、破損事故を未然に防止することが推奨されます。