ミスミ「ガス抜きユニットMSTV」は、金型のキャビティ内から成形時に発生するガスやエアーをキャビティ外へ効果的に排出することができるユニットです。
- ガスを効果的に排出することにより、
- 成形不良が改善されます。
(焼け、ヒケ、充填不良、ウェルドラインの低減等) - 成形サイクルの短縮が可能となります。
- 成形不良が改善されます。
- ステンレス製ですので、耐食性に優れています。耐熱温度:200℃
作動原理
排気バルブがスプリングにより開かれていて、樹脂より発生したガスや金型内の空気が排気されます。樹脂がバルブに到達すると、樹脂圧により閉鎖され排気が終了します。バルブの排気口に樹脂が流入しようとしても樹脂の先端部は粘度が高いためバリになる前にバルブは閉じてしまいます。
ご使用上の注意
- 成形条件や樹脂の種類によっては、バルブより樹脂漏れやバリ発生になる場合があります。
- 成形品表面にガス抜きユニットの形状が転写されますので、設置場所にはご注意ください。
- 樹脂ガスの排出通路とガス抜きユニットは定期的に洗浄してください。
- ガス排出通路の形状は右図を参照の上設定してください。
- 樹脂ガスの滞留箇所に先端部段差(F値)を考慮して、L1を設定してください。
金型外へのガス排出路は必須です。排出は大気放出または真空ポンプ、真空発生装置等による強制排気(真空引き)にて行ってください。
排気圧力が大きい場合は、バルブが閉じる場合がありますのでご注意ください。
- L寸に対して型板が厚い場合は、ガス抜きユニット用スペーサ(MSTVS・MSTVM)をご使用になれます。
- MSTVMをご使用で緩む心配がある場合は、ダブルロック等の緩み止め処理の対策を施しください。