「ピンポイントゲートブシュ-小径タイプ-」は、精密小型のピンポイントゲート構造金型向けに開発された新商品です。
超小型サイズの歯車や時計部品、電子部品、精密機械部品などでは、ゲートブッシュの外径寸法がφ2mm以下でないと金型に配置できない事例が増えてきています。
その背景には、成形品の小型化、薄肉化、軽量化などのトレンドが影響しているものと推察されます。
ミスミのブシュは、段付き構造になっていますが、先端部の外径寸法は、φ1.5、φ1.6、φ1.8の3タイプです。
最小径はφ1.5mmですから、かなり小さなサイズのキャビティにも取付ができます。
ゲート先端径は、φ0.3、φ0.4、φ0.5の中から選択できます(種類によって限定されます) 材質は、
- PGHSタイプ SKH51(59〜61HRC)
- PGKSタイプ 高硬度ニッケル合金(58〜62HRC)
- PGESタイプ ニッケル合金(内面55〜60HRC)
です。
ニッケル合金製は、電鋳製ですから、ランナー部となる内面の面粗さがきめ細かいので、ランナーが離型する際の抵抗が小さくて済みます。
高硬度ニッケル合金製は、さらに硬度が高いので、ガラス繊維入りのエンジニアリングプラスチックやポリカーボネート樹脂などに適しています。
自社で、独自に、このような小型サイズのゲートブシュを製作するのには、多大な機械加工時間と磨き仕上げ時間がかかりますので、標準化されている当ゲートブシュを採用されることで、金型コストの低減を図ることができます。