ストリッパー突き出し構造は、成形品にエジェクターピンの跡が残ってはいけない場合などに採用される突き出し構造です。
【図1】に示すようなアクリルやポリカーボネート等の、透明な光学用途部品などに採用されています。
【図2】には、ストリッパー突き出し構造の事例を示します。
まず、成形品を形成するメインコアは、可動側型板にボルト等で固定をしておきます。
メインコアの側面を囲むようにストリッパープレートを配置し、ストリッパープレートはさらに連結ロッドを介してエジェクタープレートと連結されています。
つまり、エジェクタープレートが前進すると連結ロッドもそれに伴って前進し、ストリッパープレートを前進させて、成形品を突き出します。
エジェクタープレートが戻ると、ストリッパープレートも元の位置へ戻ります。
ストリッパープレート構造の基本設計をする際には、作動の状態をきちんと作図をしなければならないのは当然ですが、さらにストリッパープレートとメインコアのクリアランス管理やテーパー逃げなどの工夫も、円滑な作動には重要なポイントになります。
さらに、ガイドシステムの採用やストリッパープレートの鋼材選定、熱処理なども重要なファクターとなります。