金型デートマークセットは、プラスチック射出成形品の表面に、製造年月日や樹脂の種類を転写するための部品です。
家電用品リサイクル法の施行や、プラスチック製品の分別回収などの対応を行う上では、重要な意義がある部品です。
ところで、従来の金型デートマークセットは、金型のキャビティまたはコアの上面から、デートマークセットを、あらかじめしまりばめに加工しておいた取り付け穴に叩き込む方法で、固定を行っておりました。
そのために金型のメンテナンスの際にデートマークセットを分解清掃する際の作業性や、穴の縁を痛めやすいということが改善事項として検討されていました。
ご紹介するツバ固定式タイプの金型デートマークセットは、コアピンと同様の感覚で、すきまばめに仕上げられた取り付け穴にキャビティ、コアの裏面から挿入し、ツバ部で固定する構造となっています。
さらに、デートマークの全長指定を、0.02mmの寸法精度で実現することができるような構造となっておりますから、発注記号で指定をするだけで、高寸法精度のデートマークセットをご購入できるようになりました。
ツバ固定式タイプは、3つの主要構成部品の組み合わせから成っています。メンテナンス清掃の際には簡便に分解して清掃ができるようになっています。
また、デートマークセットの内部から、成形時に発生するガスを外部へ排気できるような構造も採用されております。
このような従来にはない構造的特徴を有しておりますので、精密成形金型に最適なデートマークセットであると言えます。
精密成形品の品質管理や製造履歴のレコードは、今後の新商品用プラスチック部品の生産においては必須のアイテムです。
ぜひ、この新商品をご活用していただければ幸いです。