「ミニスライドコアユニット」は、成形品の外側アンダーカット部分を処理するためのスライドコア機構をコンパクトなユニットとした商品です。
従来のスライドコア機構は、
- スライドコア
- ロッキングブロック
- アンギュラピン
- ガイドレール、センターレール
- バッキングプレート
- ボールプランジャ
等を組み合わせて設計製作するケースが大半でした。
特に、スライドコアとロッキングブロックの合わせ部分の精密テーパ加工や、スライドコアとガイドレールのクリアランス管理は、2以上の部品同士の組合せ精度を維持する必要があるために、神経を使った設計と機械加工と仕上げ調整が不可欠でした。
また、アンギュラピンやロッキングブロックを使用するために、スライドコア機構全体が大きくなってしまい、金型をコンパクト化する際の障害ともなっていました。
ミスミのミニスライドコアユニットは、下記の様な特徴を備えています。
- 省スペース
- スライドコアのロック機構付き
- スライドコアの戻し機構付き
- トータル設計・製作コストの削減
- メンテナンスが容易
成形品のアンダーカット部分の形状は、別に設計製作が必要ですが、その部品のみを製作しておけば、ねじで本ユニットに締結するだけで面倒なスライドコア機構が完成します。
スライド機構の設計で頭を悩ませることや、ロッキング状態の調整も不要です。
金型のコンパクト化を検討する際には、この商品は適切なアイデアが多数含まれております。