プレス金型部品
- 商品開発の経緯 絞り工程ではパンチ・ダイへのコーティングが主流になっています。一方でミスミでは絞りダイの表面処理商品を規格化しておらず、多くのお客様がご購入後に自社で表面処理を施している状況でした。近年その改善を図るために、絞りダイの表面処理商品を規格化してほしいという声が多く寄せられていたため今回標準品としての販売を決定しました。 特長 1)摺動性の向上 絞りダイにコーティングを施すことで摺動性が向上し、カジリ・焼き付きの抑制やスムーズな製品ノックアウトが実現できます。 2)ワンストップ化 ダイ製作、コーティング前のラップ処理、コーティング、コーティング後のラップ処理までをミスミがワンストップ化することで、お客様の工数・時間・費用の削減に貢献します。
- 商品開発の経緯 ミスミでは、時代の変化に合わせ様々な下地処理やコーティングをパンチに施すことで、高寿命化を実現してきました。 一方で、ボタンダイの表面処理商品は規格化できていないため、多くのお客さまがメンテナンス工数を削減できていないか、 あるいはご購入後に自社で表面処理を施している状況でした。近年その改善を図るために、ボタンダイの表面処理商品を規格化してほしいという声が多く寄せられていました。また、高ハイテン化や高精度化が進む中、パンチの潤滑性を高めることによる耐摩耗性の向上や、製品品質の向上に貢献する表面処理が求められています。 様々な標準部品を新たな表面処理技術で高寿命化させることで、SDGsにも貢献します。
- 冷間金型用鋼のブランド対照表 熱間鍛造金型用鋼のブランド対照表 ダイキャスト金型用鋼のブランド対照表 プラスチック金型用鋼のブランド対照表 冷間金型用鋼のブランド対照表
- GPS:Geometrical Product Specifications 解説 輪郭曲線パラメータ パラメータ記号の相違(JIS B 0601:2013 より抜粋) 解説 表面性状 加工品表面の粗さやうねり、傷などの表面の形状的な特徴を総称して、「表面性状」と呼びます。 JISでは従来の「面の肌の図示方法」が大きく改正され、「表面性状の図示方法」(JIS B 0031:2003)として規定されました。 表面性状パラメータとは、輪郭曲線パラメータ、モチーフパラメータ、負荷曲線に関するパラメータの総称です。
- プレス金型用ガススプリング 最大荷重一覧表 従来品と新商品の初期荷重値は同一です。 最大荷重は静的環境の理論値です。荷重は温度で変化します。 荷重(kgf)=荷重N×0.101972 荷重(N)=荷重kgf×9.80665 一部、外径公差が異なるサイズがあります。詳細はカタログにてご確認ください。タグ:
- ミスミのコイルスプリングは、識別と防錆の為に全て塗装をして在庫をしておりますが、使用中に塗装の剥離が問題となるお客様のご要望にお応えして、コイルスプリング塗装剥離の追加工を開始しました。 塗装剥離追加工概要 塗装剥離追加工は、塗装済みのコイルスプリングにショットピーニングをかけ塗装を落とすものです。塗装剥離後には防錆のために油を塗布します。 加工後は識別の塗装が取れバネそのものの素材がむき出しになります。タグ:
- 加工条件 板金加工品は、板厚・材質・形状・穴種毎に加工限界値の設定がございます。 加工限界値を下回った場合加工ができませんのでご注意ください。タグ:
- WPC®処理パンチの特長 1.疲労強度の向上 WPC®処理は0.04~0.2mm程度の微粒子を100m/s以上の高速で金属表面に衝突させるため、パンチの表面付近に高い残留圧縮応力が発生します〔図1〕。この結果パンチの疲労強度が向上するため、刃先折損やチッピングに対して効果を発揮します〔図2〕。例えば図2において、刃先に1,200N/mm2の荷重が繰り返し加わる場合、SKD11では1万回前後で破損する可能性がありますが、SKD11+WPC® 処理の場合、10万回前後に向上します。(図2の結果は実際の打ち抜き試験結果とは異なるため、あくまで目安としてお考え下さい)
- パンチ&ダイの表面処理とは パンチ&ダイの表面処理とは、ショットピーニングや窒化処理による母材自体の表面改質や、その上に薄い硬質膜(コーティング)を乗せることで、耐摩耗性を飛躍的に向上させ長寿命化を実現する技術です。ミスミではお客さまのプレス環境の変化に合わせてさまざまな下地処理やコーティングをパンチやボタンダイに施してきました。お客さまの課題に最適な表面処理を選定することでメンテナンス工数やトータルコストを大幅に削減することが可能です。
- はじめに 自動車業界では近年、軽量化・安全性向上の世界的な要求の高まりにより、高張力鋼板(ハイテン材)の使用が拡大しています。 高張力鋼板の打ち抜き条件は年々過酷になっており、早期摩耗やチッピングが問題となっています。 そのため、パンチの高寿命化に関心がよせられています。 この課題を解決するために、「皮膜の密着性」、「耐摩耗性」を向上させたコーティングパンチを商品化しました。 このコーティングパンチ・改良品は従来品に比べ大幅に寿命が向上しています。 コーティングパンチ改良品の特長 コーティング皮膜の密着性の向上 皮膜と母材の密着性が強固でないと、優れた皮膜特性を持っていても外部からの応力によって皮膜は早期に剥離します。 そこで皮膜の密着力を評価をするため、ロックウェル硬さ計(Cスケール)を用いた圧痕試験を実施し、皮膜の剥離状態を観察しました。 従来品では膜の剥離、及び亀裂が発生しているのに対し、改良品では剥離が発生せず、皮膜の密着性が向上していることが分かります。(図1)
- ディコート®パンチとは ディコート®パンチはTDプロセスによって形成されるバナジウム炭化物層の優れた特性を生かした画期的な標準パンチです。表面硬度は3200~3800HV耐摩耗用、耐焼付用パンチとして、その特性を発揮するだけでなく、トータル的なコストダウンが期待できます。ミスミでは(株)豊田中央研究所からライセンスされた「金型標準部品へのTDプロセス処理及び販売」により、パンチの製造からTDプロセス処理まで一貫した工程で行なっている為、従来のパンチと同様、寸法精度の保証されたディコート®パンチを完成しました。TDプロセスはトヨタグループの総合研究機関である(株)豊田中央研究所によって開発された「拡散表面硬化法」です。この方法は特定の元素(炭化物)を拡散、浸透させ、金属の表面に優れた耐摩耗性、耐焼付性を有する表面層を形成することができます。昭和45年、トヨタグループで実用化され、以来プレス金型、冷間鍛造型、鋳造型などの金型、刃物、治具、機械部品などの性能向上の目的に広く用いられています。
- 打抜き打工具に必要な特性は、耐摩耗性、耐圧縮性及び靱性ですが、粉末ハイス鋼や各種表面処理方法の活用により工具の寿命は大幅に延びており、打抜き条件により使い分ける必要があります。 そのためのデータとして、SKD11、SKH51、SKH40(粉末ハイス鋼)の材質のパンチの打抜き寿命、座屈及び抗折試験の結果を以下に示すものです。
- カス上がり対策逆テーパダイとは 部品軽量化の流れで高張力鋼板(ハイテン材)などの引張強さが高い材料の打抜きが近年増加しています。一般的にハイテン材は、抜きカスの収縮量が大きく[図1]、せん断面の長さは短くなるため[図2]、従来の対策ではカス上がりが抑制出来ないケースが増加してきています。 そこでミスミでは、抜きカスの収縮量を考慮したテーパをダイ内部に施した逆テーパダイを開発しました。微小なテーパを付けることで、収縮したカスでもダイとの摩擦力が発生し、カス上がり対策に効果を発揮します。
- DLCコーティングパンチとは アルミニウム合金を中心とした非鉄金属材料のプレス加工は製品の軽量化と塑性加工のしやすさから広く採用されるようになってきました。アルミニウムは鋼に比べ低融点・低硬度であるためパンチやパイロットパンチの刃先に凝着しやすく、穴径の精度不良やミスフィード等のトラブルを引き起こし、プレス加工現場で問題となっています。 凝着はパンチ(鋼)とアルミニウムとの親和性が高いことにより発生します。パンチ刃先のラップ処理やTiCNコーティングを施してもこの凝着の問題は解決できず、より平滑で摩擦係数の低いDLCコーティングの使用が増加しています。 従来のDLCコーティングは高硬度である一方、パンチ母材に対する密着性が悪く、早期剥離による凝着の発生が課題となっていました。 ミスミDLCコーティングはダイヤモンドの組成に極めて近い非結晶炭素膜であり、従来のDLCコーティングと比較して高硬度且つ高い密着性を有したコーティングです。凝着と凝着物の脱落によるパンチ刃先の損耗に効果があります。
- 概要 ミスミ「HWコート」をはじめとした多種多様な表面処理パンチは自動車業界を中心に多くのお客様にご使用いただき、高い評価をいただいています。 一方で、超ハイテンや厚板ハイテン材の加工などの過酷なプレス加工が年々増え、HWコートを含めた従来品ではコーティングの早期摩耗や剥離が発生するため、パンチのさらなる長寿命化を要望する声がよせられています。 ミスミではハイテン材や厚板の打ち抜きで耐摩耗性向上・長寿命化を実現するAl-Cr系コーティング(RWコート/RXコート)のパンチを用意しています。 ミスミの「RWコート/RXコート」は従来品や他社品に比べ、耐摩耗性と密着性に優れ、パンチの寿命を大幅に向上しており、ハイテン材をお使いの現場にもおすすめです。 今後さらなる超ハイテン化が進むと、金型部品にかかる負荷も増大し「RWコート/RXコート」や他社のAl-Cr系コートでも耐摩耗性不足の課題を感じるケースが増えてくると考えられます。そのような環境の変化に対応するため、ミスミでは「RWコート/RXコート」よりもさらに耐摩耗性の高い「RPコート(Al-Cr系コート+α処理®)」も用意しています。
- 概要 ミスミのパンチに適用されるTiCNコーティングはPVD方式(物理蒸着)によるコーティングです。TiCNコーティングは高硬度、低摩擦係数でパンチの耐摩耗性を向上し、現場のメンテナンス工数削減や製品の品質向上に貢献します。 処理温度は500℃未満のため、焼き戻し温度が500℃以上の母材を硬度低下あるいは寸法変化させることなくコーティング可能です。したがって処理後の寸法・精度が保証されているので、膜厚や変寸を考慮した寸法管理をする必要がありません。
- 加工方法 機械名 使用工具 切削加工 側面底面穴 汎用フライス NCフライス マシニングセンタ ドリル リーマ エンドミル バイト 穴加工 ドリリングマシン ボール盤 中グリ盤