スライドレールとは
スライドレールとは重い引き出しも軽い力で動かす、直動運動をスムーズに行うための機構部品です。
荷重を支えながら滑らかな動きを実現します。


スライドレールの基本用語

<構成部品>
● インナーレール
スライドレールの中で最も内側に位置する部品で、通常は引き出しや可動部に取り付けます。
● アウターレール
スライドレールの中で最も外側に位置する部品で、通常は固定側(例:キャビネットや筐体)に取り付けられます。
● 中間レール
3段引きのスライドレールにおいて、インナーレールとアウターレールの中間に位置するレールです。
● アクセスホール
取付ネジや調整箇所にアクセスするためのホールです。
● リテーナー
ボールを保持するためのレール部品です。
● ボール
リテーナーに組み込まれたボールです。レールをスライドさせると荷重を受け転がるため、引き出しを軽い力でスムーズに動かすことができます。
<種類、機構など>
● 2段引き
引き出しをレール長さの2/3まで引き出せるタイプです。厚みが薄いため、3段引きに比べて引き出しの内寸・幅を広く取ることができます。

● 3段引き
引き出しを全長まで引き出せるタイプです。引き出しを完全に外側に引き出せるため、奥に収納されたものも出し入れがしやすくなります。
※3段引きであってもインナーメンバーがアウターメンバーから完全に出ない製品もあります。

● 簡易開時保持機構
レールを完全に引き出した時に、引き出した状態を簡易的に保持します。解除する際は力をかけるのみでレバー操作などは不要です。引き出しを開けた状態で作業する時に便利です。
● 簡易閉時保持機構
レールを収納したときに、閉まった状態を簡易的に保持します。解除する際は力をかけるのみでレバー操作などは不要です。振動などで引き出しが空くのを防ぎます。
● ロック機構
レールを完全に引き出した時に、引き出した状態でロック(固定)します。ディスコネクトスプリングを押すとロックが解除され、収納もしくはレールの引き抜きができます。
● 引き抜き可
インナーレールの取りはずしが可能です。取りつけを容易にし、組み立て後に引き出し部を取りはずすことができます。
● 両スライド
引き出しが手前、奥側の両方向に引き出せます。
● ボールクリープ現象
スライドレール内のボールが本来の位置からずれてしまう現象のことを指します。
引き出しの移動距離が小さくなった、または動きが硬くなった際は、クリープ現象が起こっている可能性があります。
ボールクリープ現象が発生した場合は、レールにゆっくり力をかけ全開状態の位置まで引っ張ることでズレを修正することができます。
主に以下の原因で発生します。
・不均一な負荷:スライドレールにかかる荷重が偏っている場合。
・振動や衝撃:使用環境での振動や衝撃がボールの位置に影響を与える場合。

ボールの接点箇所が
重心位置や左右のスライドの移動量の差などで
さまざまに変化することでズレが発生します。
取り付け方法と注意点
■ 取付姿勢
・スライドレールの取付姿勢は、地面に対して垂直にした状態で、左右のスライドレールを平行に取り付けてください。

垂直、平行に取り付いている

スライドレールが
垂直に取り付いていない

スライドレールが
同一水平線上にない

水平取付で離れた重心に
力をかける
■ 定格荷重
・定格荷重は引出し側2本のレールを伸ばしきった時、レール中央での静止荷重です。(N/2本)
・レール中央より離れた重心に荷重をかける場合は、事前に試験を行った上で、お客さま判断にてご使用ください。

■ 取り付け方による定格荷重の変化
・取り付け方法により定格荷重は変化します。
・例えば水平の取り付けの場合、定格荷重の目安は25%以下(参考値)になります。

選定時のポイント
-
定格荷重
スライドレールの定格荷重は2本1セットで使用して耐えられる荷重を記載しています。
引き出しに収納するものの総重量を確認し、総重量より大きい定格荷重のスライドレールをお選びください。 -
移動距離
引き出せる長さ(ストローク)に合ったスライドレールをお選びください。
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断面サイズ
引き出しのサイズと取り付けスペースに合った断面サイズ(レールの厚みと高さ)をお選びください。
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材質・オプション機能
使用環境や用途に応じてお選びください。
スライドレールの商品一覧
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