ダイプレートを通過して、落ちる小さな製品を回収する方法に「ホース」を使う方法があります。散乱せずに回収できるのでよい方法なのですが、ホースの中に詰まると大変なことになります。できれば通過センサーと併用して、確実に一つずつ回収できたことを確認することがよいです。
また【図1】に示すように、自然落下だけではなくエアーの流れを作り、その流れに乗せて回収することもよい方法です。ホース内を流れるエアーは圧力ではなく、早さが大事です。エアーの流れを速くするためには、狭いすきま(または小さな穴)からエアーを流すようにします。このようにすると減圧効果も現れ、製品を吸い込むように働きます。
【図2】は、エアーの流れと吸い込みを利用した上型への採用例です。上向き絞りの順送型では製品を下から抜きます。ノックアウトで排出して、エアーで飛ばす方法もありますが、上型内を通過させて回収する方法です。製品は確実に一つずつ回収確認が必要です。上に抜かれた製品を横に飛ばすために、エアーを利用して飛ばします。上型から飛び出した製品は、ホース(ダクトの場合もある)で散乱しないように回収します。