【図1】は、100kg程度までの軽量コイル材に使われることの多いアンコイラです。一般的にはリールスタンドと呼ばれています。薄板材の順送り加工では設備も安く、設置は置くだけでよいのでよく使われています。
材料交換を短縮する目的から、コイル材取り付け部分が背中合わせに2カ所あるリールスタンドもあります。材料が無くなる前に反対側に次のコイル材を取り付けておき、材料が無くなったら、コイル取り付け部分を反転してすぐに、金型に材料をセットできるようにしたものです。
コイル材の巻きほぐしは中心軸をモータで回転させ行います。材料ループの張りを検出して、モータのON/OFFを行います。【図1】ではバー式のループ検出器を使っている例を示しています。バーの重量が材料にかかり、材料が折れ曲がることがあります。そうならないようにするために、バーにはバランスウエイトが取り付けられていて、この問題を解決するようにしています。
【図2】は、コイル材の重量が大きいときのアンコイラーです。やはりコイル材の内径を保持します。内径保持具をマンドレルと呼びます。このことから、このようなアンコイラーをマンドレルと呼ぶことが多いです。
コイル材が重いですから簡単にセットすることができません。対策として、コイルセッターと呼ぶ付属を設けて、コイル材のマンドレルへの取り付けを容易にしているものも多くあります。
巻きほぐしはマンドレルを回転させ行います。回転のON/OFFはやはりループ検出で行います。【図2】の例では、下限、上限を検出して行う例を示しています。
ループの検出方法は、タッチ式のものや光電管や近接スイッチを用いたもの等があります。
ループの検出方法の代表的なものを2つ示しました。この両者は、リールスタンド、マンドレルのどちらにも採用されています。