コイル材の加工では自動加工が前提であることが多いと思います。調子よく加工をしていて、材料の終わり部分が送り装置に引っかかり加工ミスが発生して金型を壊した、という事故は意外と多いのです。注意していたのだがうっかりした。という状況なのですが、仕事では注意するという状況はできるだけなくすようにします。
その代表的なものが材料の終端検出です。【図1】に示すようなイメージです。終端の検出は簡単です。送り装置入り口にセンサー(マイクロスイッチ等)を材料の上に置きます。マイクロスイッチであれば、レバーが押された状態にセットします。材料が無くなり、マイクロスイッチのレバーが戻ると検知され、プレス加工を止めます。
以上は、材料終端検出の原理的なイメージを示しました。マイクロスイッチのレバーが常に材料に接していると、材料にキズを付けることがあります。マイクロスイッチの変わりに近接スイッチ等の無接触で検出する方法等工夫されています。